コルベットC3のスタイルに憧れて!
コルベットC3ってどんな車?
1968年登場。大胆に膨らんだ前後フェンダーとくびれたように見えるボディ中央部がコーラのビンを連想させたことから、“コークボトル”の愛称がある。このデザインは、このモデルを最後にデザイナーを引退したビル・ミッチェルと日系人ラリー・シノダがデザイン・スタディとして生み出したマコシャーク(Mako Shark)が原型で、そのデザインをほぼ踏襲している。ネーミングにも変化が生じ、1969年から“スティングレイ”の呼称が復活(ただし綴りはStingray)した。その後1978年のマイナーチェンジにて、再び“コルベット”名義に戻されている。68年から72年までフロントとリアのバンパーが鉄でできていることから、アイアンバンパーとも呼ばれております。
その独特なスタイルと、バリエーションにコンバーチブルと量産車初のTバールーフのタルガトップを採用しながらも、シャシーやサスペンションは基本的に先代・C2型のものを引き継いでいる。リトラクタブルヘッドライトの機構は先代から変更され、回転式でなくカバーを上へ持ち上げるオーソドックスなメカを採用している。これは歴代コルベットの中では唯一である。エンジンラインナップは先代から変更はないが、1969年にはビッグブロックユニットが7,440ccに排気量を拡大。標準エンジンであるスモールブロックユニットも同年に排気量を5,358ccから5,738ccに拡大しているが、出力は300馬力で変更はない。また同エンジンを基本にチューニングを施したLT1ユニットは350馬力仕様に加え、1971年までは高圧縮化で370馬力にまでチューニングされたものが設定されていた。
1969年、総生産数3台(市販車両に搭載されたものはわずか2台)という幻のパワーユニット、ZL1ユニットが追加される。これはC2型コルベットに搭載されていたL88ユニットの発展型で、エンジンヘッドのみならずエンジンブロックまでもアルミ化されたスペシャルエンジンである。このエンジンはオプション設定という形でカタログに記載されたが、価格が非常に高額だったため、ごく少数の生産に留まることとなった。1971年にはマスキー法が全面施行され、プレミアからレギュラーガソリンに対応、三元触媒の取り付けなど排ガス対策に追われたため、全てのパワーユニットが軒並み20~30馬力ほどダウンすることとなる。その対策として、ビッグブロックユニットを425馬力にまでチューンしたエンジンが追加されるが、環境問題が叫ばれる逆境などを理由に1972年に廃止された。1973年にはクロームメッキバンパーを廃止、ウレタン製のものが装備されるようになる。他エンジンラインナップが大幅に整理され、ボアφ101.6×ストローク88.4mmで5,733ccのV8 OHVエンジン一本となり、標準仕様は190馬力、オプションで210馬力、更に排ガス規制の厳しいカリフォルニア州向けに、コンピュータ制御の排ガスコントロール装置を取り付けた仕様も登場した(180馬力)。1972年にエンジン性能の表示がグロス値からネット値に移行したため、従来よりも低い馬力換算がなされていたものの、このエンジンは従来のものより確実にパワーダウンを強いられていた。
C3型の最も大きなマイナーチェンジは1978年のことである。大きな変更点として、それまで垂直に降り立つリアウインドウが、ルーフからボディ後端までを繋ぐ湾曲した一枚ガラスに変化し、規制によって5マイルバンパーが装着された。オプション設定にはグラストップが追加されるが、これはコルベットがスポーツカーというより、長距離を高速で移動することに主眼を置いたGTカー的な方向に寄ったものであることを示していた。1981年にはオプション設定されていたエンジンが姿を消したが、C3型最後の年1982年には、キャブレターからインジェクションとなり、10馬力上乗せの200馬力を計上した。
トランスミッションは4速MTと3速ATが用意され、1982年には4速ATが設定されたが、この年にはマニュアルトランスミッションの設定がなく、このことからも後期のC3型はGTカーとしての位置づけを与えられていたことを裏付けている。
C3型コルベットは1982年型がラストイヤーだったが、同年に予定されていた新型コルベットへの移行が翌年にずれたため、一時は「コルベットはC3が最期」と騒がれてしまった。
一概にC3型コルベットといわれていますが、15年の間に様々なエンジンがラインナップされております。
305 cu in (5.0 L) LG4 V8
327 cu in (5.4 L) L75 V8
327 cu in (5.4 L) L79 V8
350 cu in (5.7 L) Small-Block V8
350 cu in (5.7 L) L46 V8
350 cu in (5.7 L) L48 V8
350 cu in (5.7 L) L81 V8
350 cu in (5.7 L) L82 V8
350 cu in (5.7 L) L83 V8
350 cu in (5.7 L) LT-1 V8
350 cu in (5.7 L) ZQ3 V8
427 cu in (7.0 L) L36 V8
427 cu in (7.0 L) L68 V8
427 cu in (7.0 L) L71 V8
427 cu in (7.0 L) L72 V8
427 cu in (7.0 L) L88 V8
427 cu in (7.0 L) L89 V8
427 cu in (7.0 L) ZL1 V8
454 cu in (7.4 L) LS4 V8
454 cu in (7.4 L) LS5 V8
454 cu in (7.4 L) LS6 V8
コルベットC3の相場は?
100万後半から1000万円と大きく価格帯が広がっております。その原因として年式及びエンジンの稀少性から価格帯が全くと言っていいほど違ってきます。
年式によってプレミア度合いが大きく変わってきますので、相場も大きく変わってくるということです。
中でも68年から72年の間のアイアンバンパーと呼ばれる世代には、価格帯も大きき変わりアメリカ、日本でも人気のある年式となります。その中でもオートマかマニュアルか、エンジンの排気量、エンジンの仕様でも大きく価格が変わってきます。
68年~72年 300~1000万円、73年~82年 200~400万円とざっくり書いてみましたが、その車両個体それぞれの価格が付きますので販売されているショップでの価格となります。
たまになんでこの車両にこの値段が付いているのだろうというものがありますが、それはお客による委託販売車両と言う場合があります。その車両を所有するお客さんが販売店さんに売ってほしいと預けている車両です。その時の販売金額は、お客さんが希望する金額に販売店さんの手数料分を入れた金額になりますので、当然高い金額設定になるのです。
日本国内で車両を探すとなるとなかなか気に入ったものが見つからないということがよくあります。
買おうと思ったときに見つからなくて、欲しいけど買えない時に車両が見つかる場合もありますよね。
そんな時には、アメリカから輸入するという方法もあります。自分の気に入った車両を見つけるにはこの方法もありです。ここで気をつけたいのは、アメ車の価格は、世界的に見ても日本が一番安い傾向にあります。アメリカでも、コルベットは人気がありますのでこんなにするのと驚かれることと思います。
それともう一点気を付けたいこととして、輸入業者選びです。
大きいショップでもいいですし、個人的に知り合いのショップでもいいですし、後々のメンテナンスのことを考えて車を知っている業者に頼むのがいいと思います。
輸入の場合、車両の状態は現状のままとなりますので、ほぼメンテナンス作業は、入っていないと考えてください。納車までの費用は別途かかります。
ちなみに輸入した車両は、3ナンバーですと新規3年車検となりますので初回に払う自動車税・自賠責は3年分となります。
コルベットC3は、普段の足として乗ることは可能?
やはり普段の足として乗るには、燃費が気になりますよね。
通常でも350ci(5700㏄)ありますので、燃費としてはあまりよくないのですが、
キャブのセッティングとエンジンのスペックによっては、5~6㎞/リットルくらいになります。
ビックブロック(7000㏄)クラスのエンジンとなると燃費が2~3㎞/リットルになるので普段の足としては経済的ではないですよね。
あとは、夏場での渋滞、水温の上昇、熱中症など危険なことが多いので、エアコンの有る車か、新規でエアコンを設置する方が快適に過ごせると思います。エアコンが無ければ、彼女や奥さんはまず乗ってくれませんから。子供たちにも嫌がられます。
購入後、すぐにでも遠出をしたいと思う方も多いと思いますが、人も慣れてもらうのと車も徐々に距離を伸ばした方がいいと思います。
左ハンドルということもありますが、心配せずに乗れる日本車と違って何かがあります。走る距離を延ばすと同時に精神的に免疫をつけることをおすすめします。車も機械ですし、前のオーナーからどれくらい動かしていないかもわかりませんので、動いていないものを動かすと何かが調子悪いところが出てくるのは確実です。
販売店側も納車整備でそれほど長距離の試運転はしません。なぜかというと壊れてしまうから。
なにせ車が古いので何かしら壊れます。それがクラッシックカー、旧車の世界です。それが嫌なのであれば、メンテンス費用をかけるか乗らないという選択肢ということになります。
コルベットC3は壊れることはないの?
基本的には、車は消耗品なので壊れます。車両の個体差というか、前のオーナーがどれくらいメンテナンスしていたか、販売店がどれだけ車を知っているかで車の状態が変わってきますので、ショップ選びも重要となります。
40年以上の前の車のどこが壊れるかというと全てです!
納車のタイミング、購入した時点でウィークポイントをメンテナンスできているかによるのですが、古いアメ車全般的にエンジンは壊れないです。ただしオイル交換をマメにやっている車は壊れないです。しかし経年劣化ということは必ずありますので壊れないというか壊れにくいと言ったほうがいいでしょう。
車種やメーカーによって、オーナーさんの個性も違ってきます。
以前のアメ車の扱いとしてはひどいもので、調子が悪くなったら売ってしまうことが多くメンテンナンスをしないで車を手放す方が多く、時代背景もあるのですが、アメ車がゴミの様に扱われていた時代もありました。
今、現在店頭やオークションに出ている車たちは、そんなにひどい状態の車ではないのですが、稀に乗れないでしょというような車を売っている業者もありますので、車をしっかり見ることと、車屋をしっかり知ることが大事になってくると思います。
コルベットC3を購入するときの注意点
基本的には、ショップ選びですね!できれば車の履歴、前オーナーの整備状況とかどこで仕入れた、どれくらい売れ残っているのかなどがわかると車の状態もおのずと把握できると思います。それと必ず車を見てから購入するか判断した方が絶対いいと思います。オークションなどで見もせづ買ったり、地方のショップにあるからと言って現車を確認しないのは、もの凄く危険です。基本現状販売となることが多いのでキャンセルも効きませんし、程度も日本車に比較ならないほどひどい状況なことも多々あります。まずメンテナンスをしないと安心して乗ることはできないと思ってください。ひどい時には、機関系電装系すべて交換などということがあります。そうなると修理代の予算的には200万円~という金額が更にかかってしまうことも考えられます。
それからよくベース車として売られている車がありますが、一般の方は購入しないほうがいいと思います。
じっくり何年もかけて乗れるようになればと思って購入したけど、思った以上にパーツ代にお金がかかったりボディーの状態が悪かったりとなかなか思うように出来上がりません。
設備や工具、パーツ、置き場代を踏まえて、車を一台購入する予算を組むとなれば、あとは本人のやる気次第で何とか完成すると思います。
楽しくコルベットライフを過ごすには。
やはり心置きなく快適に乗れる車で、ドライブするのが最高ですよね。
雨の日は乗らない。という方もいると思います。それも考えの一つ。視界も悪なるし、トルクがあるのでスピンしやすかったり、コルベットは特にルーフが脱着式なので雨漏りの可能性も大いにあります。特にコンバーチブルの車両は間違いなく雨漏りします。なにせ古いですし、雨の少ない国で作られた車両なので気にしすぎると疲れて乗れなくなってしまいます。
コルベット仲間を作るのもいいですし、クラブに入るものいいと思います。情報交換のする場にもなりますし。
常に付きまとう『故障』ですが、車に乗っていれば必ず壊れます。でも一度修理をすると同じところが壊れる可能性は間違いな低くなりますので、気になるようなところがあれば、定期的にメンテナンスをすることをおすすめします。
よくアメ車を15年以上所有しているアメ車乗りと話をするのですが、修理が一巡すると2回目の修理が始まりだすなどと冗談交じりの話をすることがあります。その方の車両は、特に出先で止まってしまったということは聞かないですね。常にメンテナンスは付きまとうということになりますが、それが快適に過ごすコツかと思います。
旧車のアメ車を乗ると誰もが経験するとトラブルですが、交差点でエンジンが止まってしまう。道路で立ち往生。しかもすぐにはエンジンがかからない。なんてこともあります。そんな時は、慌てず後方車両を先に行ってもらうように対応しましょう!
最後に車が止まってしまった時のために、JAFの加入または、クレジットカードなどのロードサービス特約などは調べておいた方が、間違いないです。行きつけのショップも夜中は対応できませんし、JAFやクレジットカードの特約は、通常のレッカーを頼むより断然安いですし。
それでは、憧れのコルベットを探すところから始めてみてはいかがですか!